小説版

 2013年出版された小説の中からよかったものを羅列していくだけ。はてさてあまり今年出版されたものを読んだ気がしないがいくぞ!

 今年、読めた本は今のところ計70冊でした(ブクログ調べ。私の本棚はこちらhttp://booklog.jp/users/sui-sugar)

 

佐藤友哉/1000年後に生き残るための青春小説講座(http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=218110X)

 写真やら載せたらわかりやすいのだろうけど面倒なのでなしです。

 『僕のことを覚えていてほしい。僕のことが大嫌いでも、とにかく僕のことを覚えていてほしい。いつまでも。いついつまでも。』帯より

 僕たちが青春汁を流すことの出来る量は決まっている。もうないのに青春を演じるのはださいし、まだあるのに青春をしないでどうする!僕たちは確実に死ぬ。間違いなく死ぬ。100年後には今いる人はみんな消えてなくなるだろう。そして、皆忘れられる。ごみ箱に捨てられる塵のごとくいっしょくたにして名前もないままに消えていくだろう。そのなかで何かをしなければならない。でも、なにをどうすればいいんだ!という話。

 ゆやたん現在33才になってしまって、立派なお父さんマシーンにもなってしまった。今でもサリンジャーを我らが文学的守護神として崇めているだろうけど、それでもインチキな大人になってしまった。もう青春汁だって残り少ないだろう。焦燥感とともに、僕自身も掻き立てられ、何かしなきゃという気持ちになる。昔の鏡家サーガを思い出す気分になる。ゆやたんらしい本。

 

佐藤友哉/ナイン・ストーリーズ(http://bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/nine_stories/)

 で、またゆやたんです。しかし、鏡家サーガ好きにとっては語らずにはいられない。はやく1000ドル小説も出版しろよ!!!

 内容は鏡家サーガ。なんとここにきて初めて癒奈の話でてきます。ナイン・ストーリーズといえばサリンジャーですが、よく言えばオマージュ、悪く言えばn番煎じ。

 鏡家サーガという観点から見れば内容は申し分ない。しかし、小説という観点から見るとただのパクリだし、完全にゆやたんのオナニーでしかない。ならサリンジャーでいいじゃないか!となってしまう。だって、サリンジャーのほうが間違いなくすごいのだから。

 それでも、鏡家サーガ好きにとっては避けては通れない作品。

 

舞城王太郎/キミトピア(http://www.shinchosha.co.jp/book/458006/)

 友人はこんな純文学路線の舞城は舞城じゃねえよ!舞城はもっと愛!それが俺の使命だ!うおおおおおおおおおおお!とかいいながら人をぶん殴ってるくらいがちょうどいいんだよ!とか言っていましたが、純文学路線の舞城、僕は好きです。

 純文学路線といえども舞城は舞城。もう文章の勢いが舞城。私は自由にしたいのって言いながら、徒歩での散歩に始まり、それが自転車に、さらには車に、さらにはさらにはアメリカでショタをレイプしているおっさんを車で追い回すまで至る主婦の短編はまさに舞城。

 

宮内悠介/ヨハネスブルグの天使たち(http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/124664.html)

 ポスト伊藤計劃といわれた宮内悠介の二作目。SF小説です。

 9.11、アフガニスタン、ヨハネスブルグなど様々な国を越えて、DX9というロボットを介して繋がっていく短篇集。現実にあったテロなどのノンフィクション要素と、DX9というSF的なフィクションが上手く交差し話は繰り広げられていく。そして、全ての話がフロイトの集合的無意識のように繋がっていく。

 ポスト伊藤計劃といわれるだけあって、素晴らしいです。虐殺器官が好きな人はおそらくこれも好きであろうと思われる。

 私のなかで今年一、二を争う素晴らしさをもつ小説。

 

◆籘真千歳/スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

  そして最後にスワロウテイルシリーズの最終巻です。早いものでもう終わりです。揚羽ちゃんともさようならです。

 これに関してはもう何も言うことはない。書くことはない。ただただ素晴らしいです。私自身の愛が溢れているので何もありません。ただ読んで欲しい。

 

◆これで以上です。やはり今年出版されたものをあまり読んでいなかった。角川文庫から昔でた坂口安吾の本を集めるのに奔走して読んでいたり、今世紀最高のアニメGJ部が放送されたことにより、その原作集めに奔走したりと、そんなのが積もって70冊ほどになりました。

 なんといっても、去年買ったはずの長谷敏司BEATLESSはまだ読んでいない。これはおかしい、これはおかしいぞ…。

 そんなこんなで勿論東浩紀のクリュセの魚は買ってすらいない。クォンタム・ファミリーズで満足しているから読まなくてもいい気はするのだけど。

 これで完全に以上です。次は何になるかな。まとめるのが楽そうな漫画かな。

 

 ではでは。